かたづの!
久しぶりに面白い本に出合ったので紹介します
「かたづの!」 中島京子著
「ふたがしら」と競るくらい「え?何?」ってタイトルですが
1本角の羚羊(カモシカ)のことです
表紙にこちらを見ているカモシカがいますよ
この記事を最後まで読んだら、きっと誰かに見えて来ますよ(笑)
ネタバレしない程度にあらすじを書くと
江戸時代初期の南部藩(今の岩手から青森あたり)のお話で
八戸南部氏の当主直政の妻袮々(ねね)が夫や跡取り息子を
亡くしても八戸を守るために女領主となって、どんな困難も
戦いをせずに、血を流さないようにと導いていく。
そんな彼女が幼い頃,可愛がっていた1本角の羚羊が、年老いて
死んでしまうが、その残された1本の角にカモシカの魂がやどり
ねねの事を不思議な力で守っていく
困難と書きましたが、このほとんどが南部宗家の叔父・利直
よりもたらされるもので…頼りになるはずの叔父が一番の敵
…。
このお話は、すべてカモシカ目線で書かれていて
カモシカ以外にも重要な役割(?)で河童や猫、ペリカン、白蛇
などが登場します
ファンタジーな部分もあるのですが、歴史物としてしっかり読め
ます。
なんでこの本を紹介しようかと思ったかというと…
面白かったのはもちろんですが
話の中に「田名部」が出て来るんですよ!
ケンちゃんファンなら誰しも反応したでしょ( ´艸`)プププ
田名部が舞台ではありませんが「叔父利直は田名部の鉄が
欲しくて」というフレーズが何回か出て来ます
田名部には鉱山があったのですね
大名にとっては、鉱山を手中に入れるのは藩政にかかわる
重要なことですよね
この他に遠野や花巻も出て来ます
お京的には、八戸南部が遠野に国替えさせられた話は
聞いた事があったのですが、この本で経緯を知って、もっと調べ
てみたくなりました
そして、ネットで知ったのですが
ある書評家の方が、この話を大河ドラマにしたらいいと書いて
いて、
ナレーションは、絶対ケンイチくんにと言ってます!
「あとのキャストは、思っているのと違っても我慢できるけど、
これだけは、はずせん」とまで言ってくださってます
でも…ナレーションってかたづのだから…カモシカ役ですか
( ´艸`)プププ
作家の中島京子さんは「小さいおうち」で直木賞受賞の方です
3月1日に映画「小さいおうち」 テレビで放送あったのですね
見るの忘れてました
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